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大阪市福祉教育語りの会 鈴木昭二 (8)
                                

                                   2009年9月20日
点字による期日前投票
                         
【日本の視覚障害者数は約30万余り。その内、点字使用者は3万を切っているとも言われている。】

去る8月25日、最寄の区役所へ8月30日に行われた第45回衆議院総選挙期日前投票に行った。受付で、「宣誓書」に妻が代筆で署名。投票室へ入ると、係りの職員が私が白杖を持っていることを見つけ、「点字投票ですか?」と尋ねてきた。「はい」と答えた。すると、点字器を持った係員が手引きして付き添ってくれた。投票ブースで点字器と投票用紙を渡される。点字用紙に小選挙区と書いてある。その下に選んだ候補者の名前を点字で打ちこんだ。用紙をはずすと係りの者が取り上げ投票箱に投票用紙を入れようとしたので、「私が投入します」と断り、投票口まで手を導いてもらって差し入れた。自分で投票箱に入れないと投票した気になれないし、今までそうしてきたからである。続いて、比例代表にも点字で打ち込んだ。最後に最高裁判官を評価する。これはいつも記入しないのでパスし、白紙のまま投入。

点字投票は、私にとっては始めての体験。失明してから、何回も点字投票のチャンスはあった。だが、地域の小学校での点字投票は、
1. 知人がたくさんいる。(人の目が気になったのかもしれない)
2. 大勢の投票者がいるのに係りの方の手を煩わす。
3. 墨字での投票の方が自分にとっては簡単だし、時間もかからない。
などの理由で点字投票を避けていたのであった。

ところが、よく考えてみると、「点字の市民権」を得るには、点字投票は有効な手段と思う。街中によく見られるようになった点字表記の普及では、駅での切符自動券売機の点字料金表・缶ビールも上蓋にビールと表示・一合カップ酒にもふたに点字で「さけ」とある。(あれ、アルコールばっかりですね)これらのみならず、私の知らない商品に点字や記号などで触覚による表示が増えているのは事実である。これは、企業のイメージアップのためのものかも知れないが、それでも視覚障害者にとっては一助になる。

だが、遺言状・委任状・その他、公的文書には点字の市民権はない。自分が書いた文字を自分で読める点字。この視覚障害者の文字「点字」を大切にし【点字の市民権】を広げていきたいと思っている。



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