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大阪市福祉教育語りの会 鈴木昭二 (9)
                                

                                   2009年11月20日
風を切って走る!
                         

30数年ぶりに自転車に乗って風を切って走った。(失明以来自分でペダルを漕ぎ自転車を動かしたことはなかった)坂道ではペダルを思い切り踏み込んだ。タンデム自転車の後部座席に乗ってペダルを漕いだのである。久しぶりに味わう充実感。数年前まで家にあった「エアロバイク」とはぜんぜん違う爽快感。自分のペダルにかけた分だけ自転車は前に進む。コーナーでは前に乗っているパイロットの体重移動に合わせて左右に重心を移動する。これは【自転車文化タウン作りの会】のイベントでのことだ。

昨年から自転車寺子屋の定例会に参加している。初めての参加では視覚障害者数名が参加。その場では、多くの視覚障害者から自転車に対する苦情や希望がたくさん訴えられた。そのなかには自転車に乗ってみたい。風を切って走りたいなど希望もあった。そこで、事務局を担当しているFさんがインターネットからタンデム自転車を置いて試乗させてくれる所を探し、兵庫県の「ささぶねクラブ」で試乗するところまでこぎつけてくれた。

日本では、原則タンデム自転車は禁止。ところが、県の条例で長野県と兵庫県は知事の許可があり、走行できる。兵庫県の許可された経緯をお聞きすると、兵庫県の視覚障害者団体が武庫川の河川敷で試乗会を何度も行い、安全性と利便性などを訴え認められたという。

だが、よく調べてみると、タンデム自転車でも後輪が二本あれば、今でも公道を走行できる規則になっている。自転車文化タウン作りの会では、時々パン屋めぐり・渡し舟ツアーなどの市内ツーリングツアーを行っている。私も後輪二輪のタンデム自転車なら皆とツーリングを楽しめる。ただし、後輪二輪のタンデムは少々価格が高いのが悩みである。

自転車文化タウン作りの会の目的は、環境に負荷を少なくする生活を目指している。「西淀川排ガスぜんそく」の訴訟で和解した、お金の一部で設立された西淀川区に拠点を置くあおぞら財団は、環境問題を主な目的として活動している。

当初は私も、自転車文化タウン作りの会は、視覚障害者が自転車に対する意見を聞いてくれるだけの場なんだと認識していた。だが、タンデム自転車で居住の近辺を走行でき、運動不足の解消にもなるんだとすると、一気に大阪でも兵庫県同様、知事の決断をしていただきたく、活動している。


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