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大阪市福祉教育語りの会 鈴木昭二 (7)
                                

                                   2009年8月20日
全盲の保育士の是非を考える
                         

福祉教育語りの会は2006年夏に発足し、今年で4年目になる。
7月定例会でのこと。いつものように自己紹介と1ヶ月の活動報告を終えた後、最近ニュースになった全盲保育士の話題を議題に取り上げた。

新聞報道によると、大阪市の昨年度の保育士採用試験で、受験資格を満たしている全盲の女性が点字での受験を認められず、門前払いされていたことが、関係者への取材で明らかになったという。

定例会では、視覚障害を持っている人が、保育士になることについてどう思うかを議論した。

●賛成派の意見
  • 働ける能力があるのだから、働けるようにしてほしい。
  • 小さい子は先生の目が見えないことが理解できないと思うが、他の先生のサポートがあれば仕事にさしつかえないと思う。
  • 今までに全盲夫婦で子供を育てている人をたくさんみてきたので不安はない。
  • 中学、高校、大学では視覚障害の先生はたくさんいるが、保育士ではいない。どんな人でも職業選択の自由があるのだから改革していかないといけないと思う。
  • 小さい頃から障害を持った人やいろんな人とふれあえる環境は子供にとっていいことだと思う。

●反対派の意見
  • 小さい子ほど身振り手振りでの表現が多いから、目が見えない人だとコミニケーションが難しいと思う。
  • 行政的には了解が出ても、親の不安が多いと思う。
  • 危ない行為を事前に認めにくい。

私が思うに、視覚に障害があったとしても、適切な「配慮」があれば、子供の「安全」は確保できると確信している。賛否を問うと、出席者12人のうち、賛成7人反対5人だった。後日の報道によると、大阪市は全盲保育士の受験を認めたとあった。ノーマライゼーションとかバリアフリーだとか言われて久しい。しかし現実はまだまだ職業の差別は存在している。もっともっと障害者から発言や行動を起こさなければならないのかと残念な気持ちになった。


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