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市民ライターのキモ
  その真実と技術
   ……吐山継彦
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★☆★ 書く力、書く参加!
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★          市民ライター通信
☆ 2009.10.20
---------------- http://f-ts.bb4u.ne.jp/~writer/  ★ 第73号★☆★
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■まいど おおきに!■
 様々な分野で市民活動をしている実践者に書いていただいている「市民ライターどんどん」, 50人目になりました。今号の猫の活動を始め、それぞれの活動への思いや視点に目を開かれます。これまでのすべての原稿は、市民ライター通信のホームページに掲載していますので、是非ともご覧ください!!
http://f-ts.bb4u.ne.jp/~writer/new_ver/contents/dondon/dondon_index.htm

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【1】市民ライターどんどん(50)   
    中之島公園の猫たち〜公民協働への模索〜
    ………大阪市動物愛護推進員・中之島公園猫対策協議会 荒井りか
【2】論・RON・ロン
    "新しい民主主義"って? …………………………………… thayama
【3】みどりを友だちに! (3)
    満月とススキ  ………………………………………… かざりえみこ
【4】自分史「大阪ベイエリア」(11)大正区編
    〜弁当屋と自転車〜  …………………………………… トミ〜さん
【5】チョットかがく(11)
    化学物質のリスクと報道  …………………………………… OHE
【6】からだを散歩すると(8)
    胸  ……………………………………………………… 竹藪 耶桁
【7】イベントのお知らせ 
   「激論!市民のしゃべり場」(4回シリーズ)
【8】編集後記

                     
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■                          ★彡☆彡
□【1】市民ライターどんどん(50)     
□ ☆彡大阪市動物愛護推進員・中之島公園猫対策協議会 荒井りか
■              ★彡
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      ◆ 中之島公園の猫たち〜公民協働への模索〜 ◆

中之島公園が2007年11月1日に再整備工事のため閉鎖されることになり、公園に住んでいたホームレスの人たちが飼っていた犬30匹と、園内に生息していた猫70匹の問題が浮上しました。

結果だけを申しますと犬は20匹が保護団体に引き取られ、残った10匹も4ヶ月ほど公園内でボランティアや職員が世話をした後、保護団体に引き取られました。猫は公園事務所が場所を提供し、小屋を建て、ボランティアが世話をしながら里親募集をし、現在30匹程度になりました。詳細な経過については「中之島猫対策協議会」のHPもしくは「中之島公園の猫たち」(楽天ブログ)をご覧下さい。
http://www012.upp.so-net.ne.jp/nekomat/
http://plaza.rakuten.co.jp/nekomat/

「中之島公園の保護活動がうまくいっている秘訣は何ですか?」とよく聞かれます。それには3つ理由があります。
  1. 「できることをすること」
    公園事務所は資材と場所を提供する。協力できる範囲でボランティアに協力する。「工事を円滑に進めるにはボランティアの協力がいる」と、公園事務所内の反対派を説得してくれた職員も自分ができることをしてくれたということですね。
    ボランティアは個々に曜日・時間を決め、できる世話をする。毎日来る方も週に1回の方もいます。朝早く来る方も、昼過ぎに来る方もいます。主にエサをあげる方、掃除をする方、片付けをする方、猫と遊んでくれる方。それぞれです。肩ひじはらず自由に「できることをする」がモットーです。
  2. 「寄付を集めたり募金活動をしない」
    お金がないと何もできない。という発想を捨てました。必要なモノを支援 物資として募ることにし、幸いなことに全国から暖かい支援を頂いております。実際、病院代や雑費など費用はかかりますが、ボランティアの中で出せる人が出すという方式です。
  3. .「何のためのボランティア?」
    活動しているうちにいろいろな問題がでてきます。人間同士のコミュニケーションがぎくしゃくすることもあります。そんな時は何のためにボラン  ティアをやっているのか、原点に戻ります。私たちの場合は猫のための、猫が幸せになるためのボランティアです。人間同士の些細な事は大らかな気持ちで…ということです。

最初の計画では、猫たちの里親を探しながら、工事が終われば公園に戻すということでした。ところが、工事によって公園の様子はすっかり変わってしまい、猫たちにとっては全く知らない場所になってしまいました。工事の予定も長引き、1年の予定だったのがもうすぐ2年になろうとしています。その間、猫たちは人間に飼われることに慣れてしまいました。このまま、公園に放すことはできません。その上、そもそも公園事務所は「公園で猫にエサを与えてはいけない」というスタンスです。

新たな交渉が始まりました。全ての猫がもらわれるまで猫小屋を存続させてほしい。工事のため暫定的に置いた猫小屋を工事が終わってからも置いておくのは難しいことです。では、同じように犬や猫が繁殖するまで放っておくのではなく、予防対策としての小屋の存続であったならどうか。試験的に指定区域の公園や河川の野良猫の不妊手術を進める拠点としての存在であれば認められるのか。現在、公園の管轄のゆとりとみどり局および動物行政担当の健康福祉局
と話合いを重ねています。

行政に対して要求するだけではなく、市民が自分たちの問題として取り組んでいる場合、どのようなことであれば協力してもらえるのか、行政は何をどこまでできるのか、お互いに話し合い、自分たちのできることと行政にできることをきちんとすり合わせてお互いができることを最大限に実行する。そのような形でボランティアと行政が手を組めば、さまざまな分野の社会的課題の解決のために、もっと大きく広く有効な活動できるのではないかと思います。


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□                                ★彡
■【2】 論・RON・ロン ☆彡
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         ◆ "新しい民主主義"って? ◆
                                         thayama

10月16日(金)のNHK大阪放送局の番組「かんさい特集」は、「私たちの"声"が地球を守る〜世界環境市民会議の一日〜」というタイトルだった。とても興味深い内容で、団塊アクションネットワークが10月24日から行う連続討論集会「激論!市民のしゃべり場」との関連性もあるので、詳しく見ていくことにしよう。

本年9月26日、世界38か国、45地域で「地球温暖化問題に関する世界市民会議」が行われた。その内容は、各国・地域のフツーの市民が、各100人ずつ招待され、環境問題について丸1日8時間も議論をした。そして、各会場において、小グループ(5〜6人)による"提言"がグループ数分出され、その中から全員が投票して、いちばん良い地球温暖化対策についての"提言"を選ぶというものだった。日本会場が「京都議定書」の地・京都だったので「かんさい特集」として放送されたのである。

この世界市民会議の目的は、まとめられた各国・地域の意見を12月にデンマー
クで開催されるCOP15(気候変動枠組条約締約国会議)に反映させることである。NHKのHPには、「これまで日本での温暖化対策は、政治家や産業界など専門家主導で決定されてきたため、このような会議はほとんど行われてきませんでした。一方、こうした取り組みは欧米では頻繁に行われ、専門家だけでなく市民の意見を取り入れる手法『市民参加型会議』が根づいています」とある。

この会議を提案したのはデンマークの市民団体で、番組では「世界各国の議論の様子や日本の会議に出席する"普通の市民"の討論に密着。私たちの暮らしと深く関わる環境政策に、市民の声を反映させる『新しい民主主義』の意義について考えます」とあった。

この「新しい民主主義」というのは、討議デモクラシーとか熟議民主主義などと呼ばれるもので、政策的課題などについて首長や政治家だけでなく、市民も議論に参加して方向性を探っていくべきだ、という考え方である。そして、そのグローバル版が今回、世界市民会議という形で行われたわけである。

既存の議会制民主主義と「新しい民主主義」の大きな違いは、前者がともすれば"投票だけ民主主義"や"お任せ民主主義"に堕しやすいのに比べ、後者は議論への市民参加があるため、主権者である市民自身が課題について真剣に考え、他の市民と意見交換することによって、自分の問題として当該事項を捉えることができる点である。

同番組でも、一人の小企業経営者が、市民会議に参加するまでは鳩山政権によるCO2の25%削減案に対して、「そんなことをされると経営が成り立たなくなる」と難色を示していたが、他の市民と議論するなかで、「25%〜40%の削減も止む無し」という意見に傾いていく姿が映し出されていた。

今回の政権交代で、いちばん印象深かったのは、鳩山首相がことあるごとに、「国民の皆さまのご参加」に言及していることである。政府とその政策に対して総理大臣が、国民がものを言うことを欲し、国民が政治に参加することが必要だと明言するのを聞いたのは初めてだと思う。

民主主義のファンダメンタルズ(基盤)は、市民による広範で深い議論が遍在することではないかと思う。しかし、現在の日本社会にはそのことが著しく欠けていると感じる。市民たちよ、もっと議論を!

「激論!市民のしゃべり場」第1回目は10月24日(土)の午後1時半から。テーマは「ベーシック・インカム(基礎所得)の是非?」です。詳細は当通信後方のイベント欄に掲載。


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■【3】みどりを友だちに! (3) ☆彡
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            ◆ 満月とススキ ◆
                              
                                      かざりえみこ
                                  
先日の十五夜お月さんをご覧になりましたか? まん丸でみごとでした。
この世をばわが世とぞ思ふ 望月の欠けたることもなしとおもへば 藤原道長貧富の格差どころではなかった王朝時代、しもじもの民草はどんな思いで満月を眺めていたものでしょうね。

時代が下ると、民間にも月を愛でる風習が広がり、豊作を願う農耕儀礼と結びついたようです。つい2、30年前まで、私の生まれ育った秋田の農家では雨戸を開け放ち、ススキやケイトウなどの秋の花を飾り、果物や山や畑の産物をどっさり供え、香を焚いてお月さまを拝みました。地域によっては「お月見どろぼう」と称してこの夜だけはお供え物を盗んでもよいことになっていたと聞いたことがあります。家の大人たちも心得ていて、お団子や芋の減った分を何度も追加していたとか……。幾人かに尋ねてみると、地域によって供え物は違っていてもススキの花だけは飾ったようです。病虫害や災害から農作物を守り豊作を願った儀礼としてのススキなのですね。イネ科のススキは、葉から穂まで形が稲にそっくりです。

  山は暮れて野はたそがれの芒(ススキ)かな  蕪村
ススキ野原では、穂が銀白色に明るくて空が暮れかけてきたのに気が付かない
……。

現代になって生活の都市化が進むにつれ、ひな祭りも七夕も「太陽暦」に移行したことにそれほどの違和感は感じません。でも、このお月見だけは月の満ち欠けが元になる太陰暦そのものです。太陰暦では7、8、9月が秋。そのまん中の8月は中の秋。それで中秋の名月。月が独りがんばっているようで愉快ですね。 

月と仲良しのススキ。これの別名はたくさんあるようですが代表格がカヤ。「萱葺きの里」などというキャッチフレーズで観光客を呼んでいますが、先日私の友人たち(都会人)いわく「カヤブキってワラで作るんよね?」、「あれ、作るのたいへんらしいよ」、「行ったけど遠い不便なところにあったわ」と、この程度の認識でした。萱葺きの家で生まれ育った私は「ちょっとまってよ」とのけぞりつつ、「カヤブキはカヤで『葺く』のよ」というのがやっとでした。

万葉集にこんなのがあります。
  秋の野の美草(みくさ=ススキ=カヤ)刈り葺き宿れりし
      宇治の京(みやこ)の仮いおし思ほゆ       額田王
家の素材となるありがたい草だから美草。ススキにもこんな華やかな過去があるんですよ。


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■【4】自分史「大阪ベイエリア」(11) 大正区編
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                〜弁当屋と自転車〜
                                      トミ〜さん

昭和44年3月に給食会社に就職した私は、毎日の仕事が楽しかった。朝早く出勤し夜は定時制高校に通う日課は変わらないが、充実した日々を送っていた。半年や1年で客に提供する主菜はつくれないが、副菜の和え物や酢の物、自家製マヨネーズやドレッシングによる各種サラダ類はつくれた。もちろん調味料の分量などは先輩に教えてもらう。たまに分量や調味料を間違え、とんでもない味のものができることもあるが、一度や二度は許された。

私は元来の運動音痴で、これと言った特技はないが、少年時代から不思議と自転車は人並みに乗れた。私の"自転車運転技術"は給食会社でも活躍した。会社が御堂筋に近いため、弁当の配達で銀杏並木の御堂筋を"片手ハンドル、鼻歌交じり"でよく走った。当時の御堂筋は今のように南行き一方通行でなかった。飲食店の出前風景と言えば、肩に盆を乗せ片手ハンドルで自転車を運転する人をよく見かける。よほどの訓練を積まなければできない芸当である。最近は固定式の出前装置が開発され、昔のような出前風景を見ることも少なくなった。

私の失敗談を一つ紹介する。朝の忙しさが一段落し、私が盛り付けた弁当が配
達車に乗せられる。会社周辺の配達は私と自転車の出番である。その日は車への積み忘れがあり、急きょ自転車ではじめての会社に弁当を配達することになった。私は弁当を自転車の荷台に乗せ配達先を見た。以前勤めていた製版会社の方向である。何を思ったのか、製版会社の前を通るルートをとった。それが失敗の始まりである。

弁当と汁物を入れた容器を配達箱に入れ、二段重ねの箱をひもで固定もせず、
いつものように"片手ハンドル、鼻歌交じり"で自転車を運転していた。昔のことを思い浮かべながらの運転は注意力を散漫にさせ、不覚にも製版会社の前で弁当を落下させた。汁物容器が金属製のため、落下音に気付き製版会社から元上司や同僚が出てきた。ほうきやちり取りを借り、散らばった弁当の残骸を手早く処理し足早にその場を去った。身勝手な理由で辞めた"罰当たり"の報いを受けたのかもしれないと思った。

私は、昭和26年9月生まれの58歳。25歳まで大正区で育った。現在は大阪ベイエリアの港区で妻と子どもの三人暮らしである。最近は目を病み自転車に乗ることも控えている。自転車は私の人生で「キーワード」と言えるかもしれない。この時代がなければ今の自分はない。大好きな街「大阪ベイエリア」。


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■【5】チョットかがく(11)         ☆彡
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            ■ 化学物質のリスクと報道 ■
                                         OHE

蚊による攻撃で困っているとき、蚊取り線香を使うことがある。このとき部屋に立ち込める殺虫成分や煙が健康を害しないか気になる。あるいは加工食品を食べる場合、含まれる添加物が健康を害しないか懸念する。これらは化学物質
に対する単なる"リスク感覚"である。マスメディアを通した多くの化学物質に対するバイアスがかかった危険情報に晒され続けると、だれもがこのようなリスク恐怖症にかかっても不思議ではない。そのような報道を正しく受け止めるには、受け取る側が、リスクについての知識を持ち、それなりの逆バイアスを掛けて報道の真相を解き明かすよう心がけなければならない。

特に、食品添加物、残留農薬、中国産食品、遺伝子組換え食品、BSE牛肉、化粧品中の天然物以外の物質、ダイオキシン、環境ホルモンなど、ここ10年ほどの間にマスメディアが大々的にキャンペーンした事柄については、筆者の見解ではそれらはそれほど大きなリスクでは無いにもかかわらず、強い"リスク感覚"を持たされる。さらに、報道が沈静化した後も、この種の"リスク感覚"は長期間持続する傾向にある。

そもそも、上のような"リスク感覚"は本当の意味でのリスクではない。化学物質によって起こる、なんらかの望ましくない結果とその起こる確率がリスクである。リスクは化学物質の毒性や爆発性などその物質に特有な有害性や危険性(影響評価)だけではなく、化学物質が人や自然に対して接触する量や機会(暴露評価)を掛け合わせたもので、感覚ではなく、科学的に数値で示されるものである。いくら毒性が強い化学物質でも、それが閉じ込められた状態に置かれ、実際に人が摂取や接触しなければ、人へのリスクはないと言える。事故がない限りではあるが、たとえば原子力発電所の炉心にある放射性物質のように。しかし、報道や世論の現状は化学物質の有害性や危険性のみに着目し、暴露の可能性や量を問題にせず、リスクを唱え、本来のリスクの意味合いはほとんど無視している。

リスク報道に接する場合、リスクを見通す判断力がいる。以下に述べる内容を参考にすれば、リスクの報道を冷静に判断し、"リスク感覚"を克服する一助になると思われる。
  • どのような医薬品や食品も天然あるいは合成の化学物質である。
    人自身を含め、身の回りの物質は全て化学物質である。
  • 一般にあらゆる化学物質や食品には程度の大小はあるが、なんらかの有害性や危険性がある。たとえば、食塩でも無毒性量の範囲内で食用にしている。たくさんとりすぎると健康によくない、更に大量に採ると生命が脅かされる。
  • 天然のものが合成のものより必ずしも有害性が小さいとは限らない。有機酸、アミノ酸類、ビタミン類など合成の食品添加物は一般に利用され、それらは天然のものと化学的に同等である。合成のものは天然の物以上に十分な毒性試験が行われている。
  • 化学物質には有害な影響が現れる閾値があり、それ以下の量や濃度であれば安心できる。(発がん性物質には閾値がないとされているが、別の方法で許容量を定めている)
  • 化学物質のリスクについては、有害性の強さだけではなく、量や濃度についても考察する。
  • リスクはゼロには出来ない。ある程度のリスクは認めなければならない。日常、使っている全ての化学物質は生活を豊かに快適にしている。リスクゼロを目指すことは、世の中の化学物質を全て無くして生活することになる。(生活できない)
  • 食品や化学物質を原因とするリスクは、日本のような先進国では、ほぼ安全圏にある。
  • リスクを、特にすでに低減されているリスクをさらに低減するには多大な費用がかかる。費用は多くの場合税金である。
  • 人々にとって最大のリスクは化学物質や食品よりも感染症やタバコ等である。
  • 身の回りの化学物質は生活を快適に、豊かにしている。リスク対策はそれとのバランスも考えなければならない。たとえば、ワクチンには副作用のリスクがある。しかし、ワクチンを打って病気を予防するメリットの方がはるかに大きいということが統計的に認められている


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■【6】からだを散歩すると (8) ☆彡
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                  ■ 胸 ■
                                 竹藪 耶桁


「胸をウーンと広げて・・・」これはラジオ体操。胸は体の部分です。
「胸に秘めた想いを・・・」と歌の文句。ここでは「心」ですね。
「若いころに胸を病んで」といえば、「肺」でしょうか?
「階段を上がると胸が苦しい・・・」病院へ行って下さい。心臓です。

ファッション誌で「胸をアピール」とあれば、バストのこと。

焼き肉屋で「ハツ」と書いてあるのは牛か豚の「心臓」でしょう。
鶏肉屋で、「223」と手書きのプレート。
これ何のこと? 問うと、「こころ」と書いたんや、心臓や。
オッチャンのニッコリがおまけでした。


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□                  ☆彡     
■【7】イベントのお知らせ         ☆  
□                       ★彡★彡 ☆彡
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「激論!市民のしゃべり場」(4回シリーズ)

第1回目10月24日土曜日の講座、まだ受けつけています。当日参加も歓迎です!


◇---【転送歓迎】---------------------------------------

◇「激論!市民のしゃべり場」(4回シリーズ)へのお誘い
◆ http://dankaiaction.jp/lectures/2009.html

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 民主主義の基本は、市民一人ひとりの意見表明です。
 自分の考えを主張し、他の人の意見もよく聞いて、
 一緒に考え、新しい道を探る【討議デモクラシー】の試み。
 同じしゃべるなら、ホットで深いテーマがいい。
 だから、はじめに専門家のレクチャーがあります。
 誰でも参加できる「市民のしゃべり場」で、議論・討論・大激論!

■全4回、各回のテーマと日時は次の通りです。(単発参加も可)
   会場: 大阪総合生涯学習センター 大阪駅前第二ビル6階第2研修室
   入場料: 各回500円(レクチャー込み)。 定員30名。
          ーーーーーーーーーーーーー

◆激論!市民のしゃべり場(1)  10月24日(土)13:30〜16:30
   テーマ:「ベーシック・インカム(基本所得)の是>非?」
   講師:大阪市立大学大学院創造都市研究科准教授 古久保さくら さん

 「どのような状況にある人も最低限の所得を得ることは、市民としての 根本的人権であり、最低限の所得保障は国の責任」というペーシック・ インカムや最低保証年金。すべての人が人間らしい生き方ができる 最低保障を、未来のあるべき姿として実施すべきかについて議論します。

◆激論!市民のしゃべり場(2)  11月15日(日)13:30〜16:30
   テーマ:「脳死、臓器移植をどう考えるのか?」
   講師: 浄土宗應典院主幹、山口洋典 さん

 脳死、臓器移植の問題についての考え方は、その社会の慣習や宗教観、 死生観によって大きく異なってきます。日本の場合、欧米に比べて反対が 多いのですが、臓器移植を必要とする人たちは現に確実に存在します。そこをどう考え、どのように解決するのか、問題山積のトピックです。 

◆激論!市民のしゃべり場(3)  12月12日(土)13:30〜16:30
   テーマ:「死刑は必要? それとも廃止が世界の流>れ?」
   講師: 大阪弁護士会、弁護士 小田幸児 さん

 2004年の世論調査では、死刑廃止派6%に対し、存置派は81.4%。 日本はここ数年、先進国では唯一、死刑執行数が急激に増加している 社会です。これに対し、国連の人権委員会は「日本の人権問題」 として「死刑制度の廃止もしくは停止」を求める勧告を出しています。このあたりのことをどう考えるのか議論します。

◆激論!市民のしゃべり場(4)  1月30日(土)13:30〜16:30
   テーマ:「人間は平和を創ることができるのか?」
   講師: 神戸大学大学院国際協力研究科・教授、
          ロニー・アレキサンダー さん
 
 平和とはなにか?あなたは、「世界平和」を想像できますか。 「平和」は、どうすれば創れますか。その平和創造の過程に私たちはどのような役割がありますか。今回は、日本各地や北米、パレスチナ、ハンガリーでの体験を踏まえて、ワークショップという手法を通して、 こういった問題の対策を知性のみならず、全身を使って探ることにします。

会場:大阪総合生涯学習センター (最寄駅:JR大阪、阪急梅田、
       JR東西線北新地) http://osakademanabu.com/umeda/

申し込み・お問い合わせ:
  http://dankaiaction.jp/lectures/2009.html
  info@dankaiaction.jp


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★【8】 編集後記                     ★☆★
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 先日、大阪ボランティア協会による講座「もしも裁判員に選ばれたら」に参加した。裁判員制度が始まった本年の5月にはマスメディアもあんなに騒ぎ、人々の関心も高まったはずなのに、講座参加者が予想していたよりも少なかったのには正直ビックリした。しかし、裁判員制度を通じて学ぶべきところは、とても多く、また奥が深いものだと実感している。機会があれば是非学習会などに参加されることをお勧めしたい。(スー)
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このメルマガは、市民ライターの情報発信の場として、「市民ライター養成講座」(大阪ボランティア協会主催)の修了生が、講師・チューターの協力を得て運営しております。
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