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★☆★ 書く力、書く参加!
☆★
★          市民ライター通信
☆ 2008.11.20
---------------- http://f-ts.bb4u.ne.jp/~writer/  ★ 第62号★☆★
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■あなたも市民ライターに!■

市民が社会に向けて情報を発信するには、書くことが不可欠です。
多くの市民活動はそこから始まっています。《書く力》を養い、
《書くことで社会参加する》市民ライターになりませんか。
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■まいど おおきに!■
 この2,3日で急激に気温が下がってきましたが、やっと紅葉も期待でき
そうです。今号から、トミ〜さんさんの「大阪ベイエリア」の連載が始まり
ました。大阪の人でも意外に知らない地域のお話、新たな楽しみが増えそう
です。みなさまも、ご自分の地域のお話ご投稿くださいね。

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【1】論・RON・ロン
    江戸人の“三ない主義”…………………………………… thayama
【2】地球を見つめて〜なんちゃって(62) 
    トキ 今と昔 ………………………………………… かざり えみこ
【3】オバチャマは市民ライター (29)
税金を若者に使おう!  ……………………………………… オバチャマ
【4】私のスピリチュアル体験 第19回 …………………………… 有明弥
【5】自分史「大阪ベイエリア」(1)  …………………………… トミ〜さん
【6】この人をほめよ! 
    ハーヴェイ・ミルク …………………………………… 相武 この実
【7】秋田弁だば まんず おもしれー 
    だましてくれてありがとう?? ………………………… 秋田おばこ
【8】詩
    シンクロナイズ ………………………………………… 井上 達也
【9】詩
    心解き放つ …………………………………………… 陣内 三朗
【10】イベントのお知らせ
    体験!フィールドワーク市民塾6
    市民が守り育んだまち・中之島フィールドワーク
     〜近代建築の宝庫・中之島の魅力を感じ、
        それを支えた市民の歴史と今を知る〜
【11】編集後記

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□                               ★彡
■【1】 論・RON・ロン ☆彡
□       ◆ 江戸人の“三ない主義”  ◆      
■                                     ★彡☆★
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                                            thayama

盥から盥へうつるちんぷんかんぷん

 小林一茶の辞世の句である。産湯を使った盥(たらい)から、湯灌(湯で死体を拭き清めること)の盥までの間、ちんぷんかんぷん、つまり「訳わからん」のが人の一生だ、という意味であろう。室町後期の連歌師・山崎宗鑑の辞世「宗鑑は何処へと人の問(とふ)ならばちと用ありてあの世へと言へ」に勝るとも劣らぬ傑作ではなかろうか。一茶は江戸時代後期の人だから、宗鑑の三百年ほど後進だが、俳味(軽妙洒脱な味わい)という意味では同類の辞世と言えよう。このように死を微苦笑(?)で迎えられるなら、願ってもないことではあろう。

 表題の辞世は、最近読んだ『日本人なら身につけたい江戸の「粋」』という新書(河出書房新社 定価756円)で知ったのだが、江戸の「粋」のベースには彼らの「その日ぐらし」のライフスタイルがあったようである。お金を貯めたり、将来計画を立てたりすることができなかった江戸人の物質的な貧しさと身分の固定化という現実があり、仕方なく「その日ぐらし」せざるを得なかったのである。しかし、「三ない主義」と言われる江戸人の“思想”は、世界中で金融バブルが弾けた今、大きな意味を持ってぼくらの前に立ち現れる。

 「物を持たない」、「出世しない」、「悩まない」というのが江戸の三ない主義と言われるものである。つまり、欲がないのだ。しかし、だからといって彼ら江戸人の日常生活が貧しく惨めだったかというと、そうではなく、むしろ毎日が楽しく、心が軽く、生き生きとしていた……と件(くだん)の新書では力説している。さもありなん、と思う。惨めさ、苦しさ、悲嘆の根底には必ず「欲」というものが横たわっている。

 そういう視点で、今回の英米を中心とした金融バブルの崩壊を見れば、「欲の塊としての金融資本主義の瓦解」というコンセプトが導き出される。つまり、江戸人流に言うと、英米流の金融資本主義というのは「粋じゃねぇ」のである。

 無粋で、命の本質が見えていない。人間、生まれてから死ぬまで、毎日を真っ当に生きて、江戸人がそうしたように、自然の変化や人情の機微を楽しみ、最後は人生の意味を悟ったりせず、なんだかちんぷんかんぷんだったけど、「ああ、楽しかった」と言って何も残さず死ねばいいだけ…、一茶の辞世はそう語っているようにぼくには聞こえる。


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□                             ☆彡
■【2】 地球を見つめて〜なんちゃって(62)       ☆彡
□                        ★彡   
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              ◆ トキ 今と昔 ◆
                                         かざりえみこ
                         
去る11月10日の朝日新聞夕刊に、佐渡島から新潟まで海を渡った天然記念物トキの写真が載っていました。トキといえばコウノトリと並んで鳥の中でもスター、何をしてもニュースになります。翼を広げた夕刊のトキの写真は、あまりにカラフルで目を疑ったのですが、本文を読んで、識別用の塗料であること、そのおかげで行方不明中の2羽のうちの1羽と判明したことなどを納得しました。見つかってまずはよかったですね。

トキといえばニッポニアニッポンという学名からもわかるように、日本固有の鳥と言われます。それなら日本の昔話に出てくるでしょうか? キツネやタヌキ、ネズミ、カラス、ハトなどはしばしば登場するのにトキが思い浮かばないなーと、少ない知識を総動員していたところ、ひとつ、ありました。秋田民話シリーズ2『あきたの昔っこ』(あきた民話の会 文・語り、野崎文隆 文字・絵 秋田魁新報社 刊)に、『左甚五郎とダオ』が載っています。ダオとはトキのことです。

左甚五郎という見習い大工が、腹を空かせて、田植えの握り飯を乞うたところ、一丁前ないくせにと笑われて断られた。そこで怒った甚五郎はうす桃色の秋田杉のかんな屑をクルックルッと巻いて鳥の形を作り、息を吹き掛けたところ、ダオダオと鼻づまり声に鳴いて田んぼに飛んでいった。鼻づまり声なのは、甚五郎が鳥に鼻をつけるのを忘れたからだよ。これがトキの始まりで、また、別の日にもかんな屑のダオ鳥を飛ばせたものだから、植えた苗を抜かれて困った村人たちが、甚五郎にダオ鳥の追い払い方を尋ねた。答えは「あずき汁を煮て食べたらいい」だった。さっそく実行したところ、その汁の色から自分も煮られると思ったトキたちはあわてて遠くへ逃げていった。だから田植えには必ずあずき汁を煮るんだよ、というものです。

江戸時代には上級の武士にしか許されていなかった大型鳥の捕獲が、明治になって自由になるわけですから、植えたばかりの田に小動物を捕りに来て田を荒らしたトキを農民たちはこの時とばかりに捕まえたことでしょう。トキの肉は煮ると赤い色素がでて、一緒に煮た豆腐が赤くなったそうです。一方でトキの肉は、産後の乳の出がよくなる、女性の冷え性にも効く薬としても、人々は盛んに捕獲をしたそうです。明治生まれの私の祖母はうす桃色のことを『トキ色』と呼んでいました。飛んでいるトキを見たそうです。私が子どもの頃には、トキはいませんでしたが田植えのご馳走にはあずき汁がありました。トキの肉がおいしいかまずいか、今は試食することはできません。国内でトキが最後の一羽となったのは1970年のこと。それからは保護センターを作ってトキを手厚く保護していることは、みなさんもご存じですね。


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☆                        ★彡☆彡★彡
★【3】オバチャマは市民ライター (29)         ☆★彡
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               ■ 税金を若者に使おう! ■ 
          
                                          オバチャマ

最近気になることがある。高齢者の生活、ちょっと贅沢すぎない?オバチャマの近所には、毎朝、黒塗りの福祉タクシーや色とりどりのミニバンが何台も停まる。○○介護センターとか車体に書いてあって車椅子のマークが付いている。1台にひとりずつ近所の老婦人が乗車、夕方になると夫が出迎えにでる。ディケアに行っている間、留守番の夫たちは年金のお陰で経済的不安も無く、毎日のんびり花の手入れなどをして過ごしている。老婦人はみな市の無料貸出しの車椅子を愛用している。これが要介護の証。介護保険制度を最大限利用できる水戸黄門の印籠みたいなもので、自己負担は1割、あとの9割は公金(税金)による。全額自己負担ならお抱え運転士なみの送迎車利用はしないわね。

若者は、タクシーどころか電車をどう乗り換えるのが安いか考えている。高齢者も介護保険を手にする前は同じだったと思う。1割負担になったとたん贅沢になっていることってないかな。

高齢者の中にはこう主張するひとがいる。「我々はずっと働いて年金を納めてきた。もらうのは当たり前だろ」でもそれは違う。確かに年金制度が始まった頃は、積み立て方式だったから当たっているわね。でも、それでは少額過ぎて生活できない。自分の払ってきた年金に利子を付けてみれば分かると思う。

1970年に今の世代間扶養の賦課方式になった。今働けるひとが働いて高齢者を養う、社会全体で面倒をみようという世代間扶養になったわけね。いま高齢者に支払われている年金は、今の若者のお金。最初はうまく廻っていたけど、想定以上に大勢の高齢者が長寿になって、しかも少子化が進んだ。需要と供給のバランスが崩れれば破綻する制度なのね。

50年後の2055年には、働く人と年金受給者の割合が1;1.3になると予想されている。そのうえ不況の波で賃金は下がり失業者も増加。そうなれば十分な年金収入は入ってこないから、今の制度は維持できない。若者は、自分の老後には、十分な年金の支給や手厚い介護保険は期待できないと諦めている。賦課方式では、老後の福祉は運不運。今の若者は払い損になりそうなソンな立場におかれていると思う。

高齢者がこのまま安心の暮らしを維持したいなら、まず、介護保険の利用を控え、タダだから安いからと安易に医療に掛かるのをやめ、受け取った年金はできるだけ消費にあてた方が社会のため若者のためね。介護保険制度を悪用して金儲けしている企業に載せられないで、公金が若者に廻るように考えてくださいね。若者が元気なら、未来が明るいじゃないですか。若者に税金を使いましょう。老人の老人による老人のための政治におさらばして、若い世代に任せましょう。それには圧倒的多数の老人の票が必要です。大きな目で社会をみることができる、それが老人の知恵というものですよね。オバチャマも賢いおばあちゃまになりたいな。例え、今ほど老後が保障されなくなっていてもね。


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★                        ☆彡             ★彡   
☆【4】私のスピリチュアル体験 第19回         ☆彡  ★彡
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                                             有明弥

 今回はL (レズビアン)とG(ゲイ)について書きたいと思います。
レズビアンとは、女性が女性を好きになる、つまり愛情を持って同性をパートナーとして選ぶ人です。恋人関係、共に生活する、婚姻関係(どちらが男役でもう片方が女役のカップルもいますが、両方とも女のカップルもいます)、セックスなどに関しては、ヘテロセクシャル(異性愛者)となんの変わりもありません。

 ヘテロセクシャルとの違いは、日本において法的に婚姻関係は認められていないことです。したがって、一緒に住むことができても、法的にはどちらかの住まいに、もう一人が同居していることになります。親にカミングアウトしていない場合には、万一どちらが事故で死ぬことになれば、葬儀に参列すらできない可能性もあります。たとえカミングアウトしていても、認めてもらえなければ同じことです。また、住んでいた家が、亡くなった方の名義だとすれば、そこに住むことは難しくなります。

 マジョリティと同じように人を好きになり、人を愛し、恋をしても、その関係はマジョリティとは大きく違います。法律の問題については、人が声を上げ、人が動かないと、変化しません。マジョリティの人はこの現実を知りません。だから理解もできないというのが、今の社会状態なのです。

 それなら、理解してもらえるように声を上げればいいのではと思われるでしょう。でもここには問題があるのです。声を上げれば、そこには偏見が待っているのです。「同性を好きになるなっておかしい」、「間違っている」、「かわいそうな人」。だからなかなか声を上げることが出来ません。カミングアウトは簡単にはできるこてではないのです。特に、レズビアンは外見上は分からないので、偏見から自分を守る為にも、自分からカミングアウトしない人も沢山います。これでは様々な問題解決には、まだまだ到達しないと私は感じます。

 ゲイとは、男性が男性を好きになる人です。取り巻く状況は、レズビアンとほぼ同じで、どちらも周りからは「早く(異性と)結婚しろ」と言われ、困っているようです。しかし、彼等の一番の違いは、経済的なことです。これは女性問題が根底にあります。一般的に男性は女性より収入が高く、ゲイとレズビアンの経済状態もそのまま反映されているのです。

 パートナー探しでは、ゲイはレズビアンより苦労しています。特に歳が若いゲイは、性的欲求があり、それを満たすためにはかなりの苦労があります、友達に相談もできず、ゲイ雑誌を買うのに何日もかかり、やっと手に入れた雑誌に書かれている情報をたよりにしか、自分の居場所を探すことができません。寂しさのあまり、ハッテン場(ゲイが集まりSEXが出来る場所)に行き無防備なSEXをして、HIVに感染してしまったケースもあります、本当に心を許せる人がなく、鬱になったり、自殺を考えたりもします。このような悲しいことを防ぐために、最近ではゲイコミュティーが作られ、若者のゲイを支援する活動が行なわれています。


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■【5】自分史「大阪ベイエリア」(1)
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                              トミ〜さん

私は大阪市内の海沿いの街が大好きである。大正区、西成区、港区、此花区、西区、住之江区、人生57年のほとんどを、この6区で暮らし、学び、働いている。私はその街を「大阪ベイエリア」と呼んでいる。大阪で生まれ育ち、借家を転々とするが、なぜか「大阪ベイエリア」を離れることはない。JRや地下鉄も走っているが、市バスをよく利用する。渡船場も8か所あり、朝夕には通勤・通学の市民でごったがえす。最近はUSJや海遊館、ドーム球場の影響で少しは賑やか
になった。庶民的で人情味がある下町「大阪ベイエリア」が自分史の礎である。

「大阪ベイエリア」といえば聞こえはよいが、東京のような「レインボーブリッジ」や「ゆりかもめ」はない。あるのは「港大橋」と「ニュートラム」である。人口も市内24区の中で少ない区が多い。JR環状線を乗るとよくわかる。大阪駅から京橋方面天王寺行きと、西九条方面天王寺行きとでは乗降客の数が違う。原因は大阪市の地形の生い立ちにある。大阪市の地形の多くは、江戸時代初期から始まった新田開発によって成り立っている。海が近かった「大阪ベイエリア」は開発が遅れ、そのため人口流入が少なかった。一方で他県からの転入者が多い。私の親も徳島県出身で義務教育終了後に大阪に出てきた。大正区の沖縄県人の多さは、全国的にも有名である。

大正区に「平尾」と言う地名がある。大正区の中心ぐらいに位置する。私が物心付いた時分には、平尾の「仮設住宅」にいた。今は存在しないが、平屋の長屋でトイレは共同の住宅であった。大正区は三軒家地域や難波島は昔から存在した記録はあるが、他の地域は新田開発によって人工的に造成された地域である。そのため家屋は一部地域に密集していた。そして戦災の影響もあり、行政が土地区画整理事業を実施した。その住宅改良事業の一環として、平尾の「仮設住宅」が昭和31年から37年まで存在した。

「仮設住宅」時代の記憶で残っていることは、よく隣人の家にテレビを見に行ったことだ。当時は白黒テレビでプロレスや大相撲、プロ野球を見た思い出がある。まさに「巨人・大鵬・玉子焼き」時代の走りと思う。大阪に意外と巨人ファンが多いのも、この時代の影響かも……。ちなみに私は「Buffaloes」の大ファンである。最近「仮設住宅」の名前は、震災や洪水、火山噴火などで被災されたニュースによく出てくる。いずれの場合もあまり好まれないが、なければ困る。私もこの時代がなければ、今の自分はない。大好きな街「大阪ベイエリア」。


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■【6】この人をほめよ! ハーヴェイ・ミルク
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                                        相武 この実

この夏、参加しているメーリングリストに、青森インターナショナルLGBTフィルムフェスティバルで、1984年度のアカデミー最優秀長編記録映画賞を受賞した、ハーヴェイ・ミルク のドキュメンタリーThe Times of Harvey Milkが上映されるという案内があった。その後、アメリカ合衆国の大統領選挙中に、公民権運動でのキング牧師の有名な演説「I have a dream」が何度も引き合いに出されていたこともあり、マイノリティの運動に積極的にかかわったハーヴェイ・ミルクのことを再び思いだした。また、奇しくも、1978年11月27日に彼が凶弾に倒れて30年を迎える今月26日アメリカでは、彼の人生を描いた映画「ミルク」がショーン・ペン主演で公開されることを知った。

NPO活動の先進都市ともいわれるサンフランシスコには、様々な社会問題の影響を受け移り住む人が多いこともあり、多様な価値観や、NPOの活動内容や支援手法が数多く展開されている。そのサンフランシスコで、10年ほど前5週間のNPOインターンシッププログラムに参加した。その時、サンフランシスコが市民活動のメッカのひとつとして発展していった上で、大きな影響を及ぼした「ハーヴェイ・ミルク」のことを初めて知った。

彼は、77年に全米で初めてゲイだとカミングアウトして選挙に立候補し、3回落選した後市政執行委員(市会議員にあたると思う)に選ばれた。当時は、ゲイであることが分かれば、学校ではひどいいじめを受けたり、軍隊や教職を追われたり、一般の職場でも即刻解雇されたため、多くのゲイたちはひたすら隠しつづけて生活していた。

その時代に、「隠れるのをやめて、みんなで力を合わせて自分たちの権利を主張しよう」と声をあげ、市政に関わることで実際に人びとの意識を変革していこうとした。どれほどの勇気、情熱、エネルギーを要したか想像を絶するが、彼が多くの支持を得たのは、とても人なつこく、明るかったからだと思う。様々なマイノリティの権利運動が動きだした時期でもあり、77年の市政委員には、初の女性擁護者、初の中国系米国人、初の黒人女性が選出されたエポックメーキングな年でもあった。

彼は障害者や高齢者など他の少数派問題にも取り組んだが、78年就任から11ヶ月弱で、当時の市長モスコーニとともに凶弾に倒れた。「ゲイの市長と呼ばれた男〈上・下〉―ハーヴェイ・ミルクとその時代」(草思社)には、彼の生い立ちや経歴、活動など詳しく書かれているが、海軍、保険会社、ウォールストリートの証券会社などで働いたり、ミュージカル「ジーザス・クライスト・ス
ーパースター」などのプロデューサーをしたりと多才な人であった。それなりに裕福に生活していたその頃の彼は、ひたすらゲイであることを隠し、自分と恋人との生活を楽しめたら満足と思っていたようだ。

ところが突如ヒッピーとなり、サンフランシスコのカストロ・ストリートでカメラ店を開き、商売はそっちのけでゲイの権利運動に奔走することになる。カメラ店を運営、生活費を稼ぎ、彼の政治的活動を支えていた当時の彼の恋人にはとうとう光は当たらなかったが、私は同時にほめたいと思う。

先に挙げたドキュメンタリーThe Times of Harvey Milkは、YouTubeで日本語の字幕入りで見ることができる。ただし、投稿の容量の問題だと思うが、10本に分かれている。
http://jp.youtube.com/watch?v=7Rgam0H9_A4&feature=related


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■【7】「秋田弁だば まんず おもしれー」(秋田おばこ編) ☆彡
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         ■ だましてくれてありがとう? ■
                             
                                   秋田おばこ

泣き続けるよその赤ちゃんをあやすのは、苦労ですね。
ベロベロバーとか、タカイタカイとか……。
それでも泣きやまないと、こっちが泣きそうに。
でも、にこにこ笑顔が戻れば、一緒にうれしくなります。
そこへ、赤ちゃんのお母さんが来て、感謝されます。
「だましてくれて、ありがとう。あんた、だますのじょうずだね」

もう分かりますね。だます=あやす でした。


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■【8】 詩        ☆彡     ★彡            
□                                  ☆彡★彡
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    シンクロナイズ
                               井上達也 


後ろをついていくと体温が伝わってくる
開いた背中のぬくもりと鼓動に合わせて
本当の夜道を歩きながら
少しずつ 少しずつ
迷妄の闇の道に踏み出している

夜明けよりも早く光が射し込めている
現場はとても危険な匂いに満ちている
やわらかに脈打つ感触
鈍磨しているのか鋭敏なのか
悔しいのか心地よいのか
どこか体の痛いところはないのか
わたしは彼に潜り込んでいる
彼とともに罪に手を染めようとしている
動悸が高まり恐ろしくなって体が震えだす
その瞬間を味わいたいと思った
その後は恍惚となるのか
無数の神経が肌を突き破ってしまうのか
知りたいと思った
どんな職業の人なのか
どんな生い立ちがあるのか
社会に向ける顔と
閉じこもっている自身の顔の
二重生活を自分もしてみたいと思った
すなわち薄ぼんやりした彼と
光彩を放つときの彼
けれど自分に戻れなかったら彼自身になってしまう
という怖れ
通りがかった子どもたちの
体幹をどうして刺せるだろうか
頸を斬れるだろうか

再び退屈な本当の夜道を歩いている
先行者の呼吸が感じられるようになった
闇に点る深夜の窓明かりが郷愁を誘うから
先行者の宿るところまでぼくは ゆく


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□             ☆彡☆彡
■【9】詩                ◆彡◇彡
□                          ◆彡★彡
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    ■ 心解き放つ ■

                  陣内 三朗

心が自由に解き放たれる時
それは、自分自身が
自分自身の心を解き放つ時

心が自由に感じられる時
それは自分自身が
自分自身の心を自由にした時

ありのままをありのままに
受け入れた時
それは自然に訪れる


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□                  ☆彡     
■【10】イベントのお知らせ         ☆  
□                       ★彡★彡 ☆彡
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(転送歓迎)
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体験!フィールドワーク市民塾6
市民が守り育んだまち・中之島フィールドワーク
〜近代建築の宝庫・中之島の魅力を感じ、
     それを支えた市民の歴史と今を知る〜
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中之島とその近辺は、江戸時代は経済の中心地であり、時代をさきがける人材排出の地でもありました。その後も市民による歴史的建築物の保存運動などに守られ、現在も魅力的な都市景観で感動を与えてくれます。市民・専門家・企業のまちづくりの取り組みも多く行われています。レクチャーとまちあるきを通して、中之島の魅力に触れ、それらを守り育んできた市民のかかわりの歴史と今を学びます。

[日時]2008年12月6日・土曜日・10時〜16時30分
[集合]大阪歴史博物館4階 第一研修室(地下鉄「谷町四丁目」駅)
[参加費]1200円
 (歴史博物館入館料・適塾入場料込み、昼食代・移動交通費含まず)
[定員]30人(先着順)
[締切]2008年11月28日・金曜日
 ※定員に余裕のある場合は、締切日以降でも受け付けますので、
 お問合わせください。
[講師・案内]
 酒井一光さん(大阪歴史博物館学芸員)
[内容]
 午前 講義「中之島の近代建築の魅力と市民の力」
     歴史博物館見学(特集展示「中央公会堂の建築・美術・舞台」)
 午後 中之島とその近辺のフィールドワーク(適塾のみ入館)
     ダイビル1階喫茶「大大阪」で、水辺の市民活動のお話と
     ふりかえり
 
※詳細・お申込は、下記URLをご覧ください!
http://www.osakavol.org/events/081206shiminjuku6.ht


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★【11】 編集後記                     ★☆★
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いよいよ11月末から裁判員制度の裁判員候補者名簿登録者への案内が発送される。今更であるが、この制度の様々な問題が再び議論されている。なによりも一般の人たちが参加し、対象となる事件の中には殺人も含まれるのに、「多くの事件はこれまで通り数日で終わると見込まれています」ということに私も疑問を持つ。短期間で判断することは、感情や偏見に左右されることになるのではないだろうか。(スー)
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