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市民ライター通信より
2冊の本が出版されました!





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★☆★ 書く力、書く参加!
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★          市民ライター通信
☆ 2008.1.20
-------------- http://www.f-ts.bb4u.ne.jp/~writer/ ★ 第52号★☆★
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■あなたも市民ライターに!■

市民が社会に向けて情報を発信するには、書くことが不可欠です。
多くの市民活動はそこから始まっています。《書く力》を養い、
《書くことで社会参加する》市民ライターになりませんか。
                  
  ========= 市民ライターのイメージ ==========
       
* 書くことによる社会的な発信が大切だと考えている。
* 心情吐露だけに終わらず“レポート性”のある文章がかける。
* ペンが剣よりも強い世界にしたいと思っている。

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■まいど おおきに!■

 2008年になりました。本年もよろしくお願いします。これまで37人の方に書いていただいた「市民ライターどんどん」を冊子にし配布していますが、なかなか好評です。ところが最近この原稿を集めるのに苦労しています。多くの方にさまざまな取組みを知っていただきたいと思っていますので、みなさまからのご投稿、推薦よろしくお願いします。
 
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【1】論・RON・ロン
    メンバーシップからマネージメントへ  ………………… thayama
【2】地球を見つめて〜なんちゃって(52) 
     果実酒(リキュール)………………………………  かざりえみこ
【3】オバチャマは市民ライター (20)
    一姫二太郎だと5人家族……   ……………………… オバチャマ
【4】「私のスピルチャル体験」 第9回   ………………………… 有明弥
【5】この一本 
     ブラックブック   ……………………………………  キャロライン
【6】秋田弁だば まんず おもしれー 
      「んだ」 と 「んた」      …………………………… 秋田おばこ
【7】ハンガリー追想(13)  ……………………………… シュー・マームラ
【8】ポエムとポリシー 
      あの時  ……………………………………………… 小山良弘
【9】編集後記


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□                          ★彡
■【1】 論・RON・ロン ☆彡
□       ◆ メンバーシップからマネージメントへ  ◆      
■                                      ★彡☆★
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                                         thayama

『失われた民主主義−メンバーシップからマネージメントへ』(シーダ・スコッチボル著 慶應義塾大学出版会)という本がある(そうだ)。昨日あるブログで知ったばかりで、読んでもいないのだが、書評などを参考にすると、現在の日本の市民活動・NPOの状況について考えるうえでも、とても示唆的で重要な書物のように思える。

さっそく大阪市立中央図書館の予約検索をかけてみると、誰も予約していないようなので、借りに行くことにする。……と、ここで気がついたのが、今日は市民ライター通信の原稿締切日だということ。午後からはセミナーの講師をしなければならないので、原稿を書けるのは今日の午前中だけ。ということで、今これを書いている。

著者のスコチポルは、1947年米国デトロイト市生まれの“団塊世代”で、ハーバード大学の教授である。専攻は、歴史社会学と政治学で、大学ではアメリカ政治、社会学、比較歴史社会学等を教えるとともに、ハーバード大学アメリカ政治研究センター所長、アメリカ歴史社会科学会会長、アメリカ政治学会会長などを歴任した人物である。邦訳されている著作に、『歴史社会学の構想と戦略』(木鐸社、1995 年)、『現代社会革命論――比較歴史社会学の理論と方法』(岩波書店、1997年)がある。

アマゾンの書評などから要約すると、同書の内容は大体以下のようなものである。

 米国市民のボランタリーな友愛精神に基づく、自発的でゆるやかな連帯、メ ンバーシップに基づいて成り立っていた結社(アソシエーション→市民団体、 非営利組織)が、1960年代に、特権的で個人主義的な一部の専門家・ビジネスエリートが支配する経営(マネージメント)組織に変質。この変質によっ て、市民の多様な声は制限され、抑圧され、飼いならされていく。ビジネス エリートの経営組織となった団体・結社は、社会階層・階級を超えたゆるや かな市民的連帯などには関心を示さず、多種多様な市民の声に耳を傾けるこ ともなくなる。そして、単なる選挙の集票集金マシーン、利益団体へ成り下がり、アメリカの根幹だった“草の根民主主義”は失われていく。

今のアメリカの大統領予備選挙のあり方などを見ていると、「なるほど」とうなずけるとともに、日本の市民活動・NPOの状況もまた、「メンバーシップからマネージメントへ」という過渡期の真っ只中にあるような気がする。市民グループ、ボランティア団体がNPO法人化し、「ボランティア・マネージ
メントの必要性」などと言い出すと、「メンバーシップからマネージメントへ」の“堕落”が始まっているのではないか……と疑ってみる必要がありそうだ。


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■【2】 地球を見つめて〜なんちゃって(52)    ☆彡
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          ■ 果実酒(リキュール) ■
                                      かざりえみこ

くだものを焼酎やブランディーなどの蒸留酒に漬け込むと、なまの実を食べるときとは、ひと味ふた味も違った楽しみがあります。自分で育てたり、知り合いから分けてもらった無農薬の柑橘類やプラム類などを見ると、私はつい果実酒を作ってしまいます。この約30年間、私の趣味となりました。どちらかといえば、飲むよりも漬ける方がこの先を期待して何倍も楽しみですが……。かすかに色が移っていく経過、氷砂糖が溶けていく様子、日にちをかけて果物がシワシワになっていく段階をながめていると、相手が生き物にも思えてきます。私流の特徴は、世間の標準よりも砂糖類をずいぶん控えていることです。

寒い夜、思い出して、小さなグラスの底に梅酒をちょっぴり入れ、時間をかけて青梅のエキスを静かに味わいます。アルコールは私にはほんの少しで十分。馥郁とした梅の実の香りがともすれば疲れ果てた心を豊かにしてくれます。ブランディーで漬けた梅酒は胃よりも心に効くようです。一方、外出先の空気が乾燥していたのか、ノドがいがらっぽくなっているときには、カリン酒。これは声がおかしいかな? と気になるときに効果があります。ただし、とことん、痛めてしまったノドには、やはりお医者さんですね。とても疲れたときや、風邪かな? のときにはアロエ酒。色を楽しみたいときにはイチゴやプラムの甘い香りと赤い色が最適。なぜか気分がうき立ってきます。スダチやキンカン、レモン(輸入物は厳禁)のさわやかな香りも大人っぽくていいものです。

むかし、厳密な酒税法が変わって、家庭で果実酒を作っても罰金を科せられな
くなった時のことを、なぜか私は記憶しています。母と一番上の姉がそんなことを言いながら、青梅をどっさりつけていました。あれは1963年、東京オリンピックの前の年でした。祖母がドブロクを造って、それが発覚し、とても大きな額の罰金を払ったあとだったのです。今は穀類とブドウ以外なら何の素材でも果実酒にしてもいいことになっているとか。ただし、『自家用』に限るそうです。それもお客に出してお金を受け取ると酒税法違反、プレゼントやおみやげに家から持って行っても違反だそうですよ。

暖房の効いた居酒屋でおおぜいの仲間とジョッキを傾けるのもいいですが、本を開いてひとりお好みの果実酒を口に含んでみてください。今の時期なら無農薬のキンカンやイヨカン、ハッサク、夏ミカンの晩柑類が容易に手に入ります。来年の冬の心と体のために試してみてはいかがでしょう? 作り方はWEB検索をしてみてください。


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★【3】オバチャマは市民ライター (20)       ☆★彡
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           ■ 一姫二太郎だと5人家族…… ■ 
                 
                                      オバチャマ

家族が集まるのは、盆と正月くらいっていわれてきたけど、ガヤガヤと親戚縁者が集まった家ってどれくらいあるのかしらね。きっと集まっても規模は縮小って感じなんだろうなってオバチャマは思うわけね。経済的にも苦しいんだもの、一人っ子がやっとで、一姫二太郎なんて金持ちの芸能人と政治家くらいかもよ。

その一姫二太郎なんだけど、陣内智則と藤原紀香の婚約会見で、「お子さんは
?」と聞かれた陣内が「一姫二太郎で」と応えたら、「5人家族ですね」と某テレビ局のアナウンサーが言ったんですってよ。そしたら、先日、電車できいた若いママたちの話なんだけど、「うちは男の子二人だったから、どうしても女の子欲しくてがんばったんよ」「理想やん、一姫二太郎なんて。うちとこお姉ちゃんと弟。ふたりで精一杯」……おいおい、アンタのところが一姫二太郎なんだよって、突っ込みたくたくなっちゃったけど、最近は、意味を間違えているひとが結構多いんだって。女の子ひとりに男の子がふたりってね。

一姫二太郎ってのは人数じゃなくて順番。お姉ちゃんと弟ってこと。一姫二太郎の由来は、女の子の方が男の子よりも夜泣きが少なく、病気にもなりにくいし、おませで母親の手助けもしてくれる。女の子を最初に産むと初心者にも出産も育児もやりやすいよってことみたい。太郎ってのは長男のこと。「なんで女ばっかり姫で男はただの太郎なん?」といった子がいたけど、後継ぎを産むことが重要だった時代に、女の子が生まれて落胆している当事者に、慰めもこめて一姫二太郎と言ったらしいの。次に期待しなさいってことかな。やっぱり姫っていう言い方もどうなのって感じよね。花子ならともかく。

男の子を産む確率は女の子より高い。男の子の方が抗体が少なくて病気に弱く育ちにくいから、昔は自然の配慮で、女の子100人に対して男の子は105人くらい生まれ、適齢期の20代には丁度100対100になって上手く相手がみつかったそうなのね。近年は医療技術の進歩で、弱い男も助かるようになったからね、同数になるのは50歳前後とか。男が適齢期に適齢の相手をみつけることが困難になっちゃったのね。だからなのかな、10歳、20歳の差がどうってことなくなって、親年代との結婚も珍しくなくなってきたのは。どうしても不自然な気がしてしまうのは、オバチャマが旧いのかな。

親殺し、兄弟殺人、家族皆殺しみたいな暗いニュースが続いて、家族が一番怖いなんて、ひどい新年の幕明けだったわね。友達母娘というか、めちゃめちゃくっついて親離れ、子離れできないとか、親子関係に問題がでるのは、ひとりひとりの心だけじゃなくて、問題のある社会や政治の現れだと思うわけ。明るい社会は政治力ってことで、新年早々の選挙に棄権はいけませんことよ。


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★            ☆彡             ★彡   
☆【4】「私のスピルチャル体験」 第9回  ☆彡     ★彡
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                                         有明弥

私は家族と別れ、今は一人暮らしをしています。ですので、お正月は一人で迎えました。大みそかには年越しそばを食べて、元旦には準備したおせちを食べました。ここ数年は正月であっても、正月を祝うような生活をしていませんでしたので、嬉しくなりました。

「毎日は、ただ一日の繰り返し」そう思ってこれまで日々を送っていましたが、今の私には、宇宙のリズム 大地のリズム、生き物のリズムが分かるような気がしています。自分が見ていること、それは自分そのモノなのです。自分がつまらないと思っていると、感動は薄くなり、自分が楽しいと思っていると、素敵なことが起こります。心の持ち方次第で、自分自身が変わります。そして、私はこのことに気づかされて、毎日何かに感動して生きることができるようになっています。
 
年末、着付けの先生二人と黒門市場に買い物に行きました。その日、「今日はこのスカート、上はこれでいいかな」と迷い思わぬ時間をかけてしまい、出かける時間になって化粧する時間がなくなってしまいました。仕方なく下地だけして、待ち合わせの時間に間に合わせました。 

先生 「どうしたの、今日はすっぴん?」
私  「服を選んでいたら、時間がなくなってしまって」
先生 「女子は時間に余裕をもたせるのよ」
私  「まだまだですね」

「以前は出かけるのに数分あればよかったけど、今は一時間必要かな」と思いながら、車の中で化粧しました。その時、自分が嬉しくなり、コンパクトを見ながら自然に微笑んでいました。
 
黒門市場では、見られている視線を感じましたが、私自身がそのことに気にしなくなったことに気づきました。男とか女に囚われない私がいました。そのことで、より楽しい時間となりました。
 
元旦に一人で過ごしていると、先生からメールで、実家にいるので遊びにこないかと誘いがありました。私は、元旦はまずいだろうと思い、断りの電話をいれました。
 先生 「遊びにおいでよ」
 私  「今日は元旦なのでいいわ」
 先生 「家族の人しかいないから、気を使わないで」
そんなやりとりがあった後、着物に着替えて、お化粧をして、先生の実家におじゃましました。お酒と美味しい料理をいただき、楽しい正月になりました。

 
人は外も内も綺麗になれば、周りがゆっくりと見え始め、そして自分自身もゆっくりと見え始めるのではと、感じている今日この頃です。


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□【5】この一本 『ブラックブック』    ☆★☆彡
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                                      キャロライン

鬼才ポール・バーホーベン監督の、オランダ・ドイツ・イギリス・ベルギー合作映画を観た。多文化な映画で、言語もオランダ語・ドイツ語・英語・ヘブライ語が飛びかっていた。第二次世界大戦を背景にしたサスペンス映画。ナチス・ドイツ、ユダヤ人、オランダ人、レジスタンス、二重スパイ、愛と裏切り・・・様々なテ−マを一本の映画にまとめたのはすごい!の一言。でも、この映画の一番良いところはそれぞれの登場人物が「ユダヤ人だから...」とか「ナチスは...」などと「枠」にはまった行動をとるのではなく、あくまでもその人個人の目的や利益や欲望や正義や愛情によって行動しているところ。国家とか民族とか、そんなの関係ない。ストーリー展開は複雑だが、根底には「どんな立場にいても、愛し合うことは素晴らしいことだし、逆に悪いことをすることはいけないよ!」というシンプルなメッセ−ジが感じられる。それを第二次大戦時のオランダ在住ユダヤ人を主人公に描ききったところがおもしろかった。

しかし、内容はかなりハ−ドで、暗い上にも暗かった・・・。繊細な人は夜には観ないほうが良いかもしれない。この映画は、歴史の光と闇を描く、史実に基づいた物語。オランダ人監督で、長らくハリウッドで活躍した監督ポール・バーホーベンが、自身の戦争体験、30年の構想を経て23年ぶりに母国オランダで撮った渾身の一作だそう。なるほどこの作品、ナチスに反逆するレジスタンスや連合軍側を英雄化しているアメリカでは、ここまでは描ききれなかっただろう。当のオランダでも、これまで英雄視されてきたレジスタンスの知られざる暗部を暴いたことで話題になったそうだ。オランダは『アンネの日記』以来、ユダヤ人の隠れ家だったとして有名であるし、戦争に関しても「完全に被害者」と見られていたらしい。そのオランダでこういう映画が撮られたことが興味深い。

主人公はオランダ在住のユダヤ人。戦争をしている時は目下の「敵」はナチス・ドイツ。だから、オランダの人たちも彼女と組んでレジスタンス運動をする。スパイのためにナチス将校の愛人になったのも、オランダのレジスタンス側からの要望。それなのに、ドイツが戦争に敗れた途端、「ドイツの将校の愛人だった」ということでオランダ側からも迫害され、投獄される。このあたり、複数のルーツを持つ私にとってはたまらなく切なかった。被抑圧者から一転勝者に回った民衆の傲慢、偽善、二枚舌、暴力行為といったものが、これでもかと暴き出され、ナチスの残虐行為と同列のえげつなさとして提示されているの。17世紀から現代に至るオランダ社会は、ユダヤ人など少数派への「寛容」によって特徴づけられているそうだが、近年「迫害」もあったという“負の過去”の見直しが進められているそうだ。

 これはサスペンス映画なのでこれ以上内容をばらしてはいけないかもしれないが、何といってもラストシーンの数秒が強烈の中にも強烈であった。繰り返される戦争の歴史。主人公はその過酷な運命からどこへ行っても逃げられない。後味は悪いが強烈な余韻を残す作品であった。


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■【6】「秋田弁だば まんず おもしれー」(秋田おばこ編) ☆彡
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        ■ 「んだ」 と 「んた」  ■
                            
                              秋田おばこ

「た」の音が澄むと濁るで意味は大違い。
この「ん」は関西の人たちが言うところの
わいうえお、ん の「ウん」ではなく、あくまでも無声音【n】です。

んだ は YES(はい。その通り)の意味で、「だ」を強く言います。
そうだ が そんだ→ んだ に変化したものでしょう。

んた は DISLIKE(いやだ。きらい)の意味で、「ん」を強く言います。
いやだ が やんた→ んた に変化したものでしょう。

「寒(さび)して物言うも『んた』なー」と
言われたら「『んだ』なー」と答えてくださいね。
これでばっちり会話成立です。


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■【7】ハンガリー追想(13)                 ★ ☆
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                                    シュー・マームラ

昨年12月に、日本国政府が、京都議定書で定められた二酸化炭素などの温室効果ガス削減目標達成のため、ハンガリーより余っている排出権購入するとの発表があった。ハンガリーではまだ温室効果ガスの排出は少ないと思うが、温
暖化は確実に進んでいる。

私がハンガリーに関係していたのは、主にグース(がちょう)の羽毛布団の輸入。グースは、寒さが厳しければ厳しいほど、越冬時に体を暖めるためにより良質で保温性に優れたダウンを身につける。厳冬に加え、良質の水と清い空気が不可欠であるが、この条件を兼ね備えるハンガリーとポーランドが、世界最高品質のグース生産地と言われていた。

高品質のダウンの原料は、欧州に高額で輸出される重要品目のひとつであり、厳冬は、人々の生活には厳しさを強いるが、必要なものでもあった。ハンガリー政府観光局がウェブで紹介している「温度と降水量の平年値(1961年から1990年)」<http://www.hungarytabi.jp/g14wather.html>を見ると、最も寒い月1
月の平均気温は、マイナスを示している。このデーターは約20年もの前のもので、何故この様な古いデーターを政府の機関が堂々と掲載していることに首をかしげてしまうが、このことはさておき、このサイトにリンクしてあるハンガリーの気象庁の現時点の気温を見てみると、日本とあまり差がないようだ。

ただ、時折大寒波がくるとマイナス20度や30度になることもある。私が年末に訪問した時に、一度マイナス17度になったことがあった。ブダペストでは雪が積もることもなかったし、寒風は吹かなかったので、真夜中近くに外に出ても、凍えあがるほどの感じでもなかった。しかし、私が行っていた20年ほど前ですでに「冬は、昔ほど寒くなくなった」と聞いていた。

私が温暖化でもっと敏感に感じていたのは、年々高くなっていく夏の気温だった。先に示した1990年までの表では、最高気温は約27度。1990年ごろまでは、
ブダペストのホテルでは超一流のホテル以外で冷房装置を備えていることは少
なかった。なくても問題なく過ごせた。しかし、年々夏の最高気温が30度を超える日が増え、徐々に完備されていったように記憶している。羽毛布団を生産していた工場でも、暑さにより生産能率が落ち、集中力も落ちるので、冷房機の設置の提案と検討が何度も行った。地域の共産党エリートでもあった工場の社長は、自分の事務所には数年前から冷房装置を設置しているにもかかわらず、首をたてにふらなかった。結局、年々高くなる気温に抵抗できず、工場にも冷
房が入ることになった。

共産主義は、誰にも平等な社会を実現しようとしたはずなのに、人間はかってなものだと思う。また、これって、先進国が温暖化をはじめ地球で行っている
ことと同じなのかもしれない。


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▼【8】ポエムとポリシー              ☆彡
□                        ☆彡
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     ■ あの時 ■

                    小山良弘 

あの時 もっと大きな気持ちがあれば
輝いていただろうか
あの時 もっと広い気持ちがあれば
手応えあっただろうか
幸せのまん中にいるときもあった
悲しみのときも

あの時あの人にすみません
あの時あの人にありがとう
会いたい人
もう会えない人
いま会える人

あの時のあの場面思い出す
あの時のあの情熱忘れない

時がすぎ
時をむかえ
時を越えて行く
時を越えて行く


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★【9】 編集後記                     ★☆★
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母がバイパス手術を受ける。手術費用が約600万円と聞いてびっくりしたが、老人保健制度で、その1割が自己負担。一旦この金額を支払うことになるが、心臓機能障害で障害4級の申請と高額医療控除の適用で、最終的には10万円程度の負担になるとのこと。個人的には、大変ありがたいとは思うが、控除される約600万円が税金でカバーされることには、かなり複雑な気持ちだ。
                               (スー)
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